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ニートの僕が結婚できたわけの補足

僕は高3の受験シーズンを前にうつ病に倒れた。そのまま暗黒の闘病ニート世界が2年近く続いた。この時代を支えてくれたのが彼女だった。彼女は主治医に「彼は本当は凄いのです。好きな学問なら実力を発揮するはずです。」と進言した。「昼間の行動は病人にはきついから夜学を目指そうか。」と話が進んだ。僕は再び自分の人生に光が差してきたと嬉しかった。
賢い彼女は僕の才は化学と見抜いて化学科に出願して準備を全部整えてくれた。しかし入学後2年強たって再びうつ病が再燃した。休学を繰り返すも病状を好転せず、主治医に「1度退学して、うつ病を治す方が先決だ。」と判断され再び闘病ニートになった。また彼女が支えてくれた。自分の勉学で多忙なのにお見舞いからセックスまで面倒を見てくれた。僕は彼女のためなら頑張れるとおもった。
ところで彼女は「女医が結婚できるのは学生結婚か晩婚かしかないの。」と遠回しに逆プロポーズしてきた。僕は覚悟を決めると彼女にプロポーズした。両家は猛反対した。彼女の父君には何度挨拶に行っても門前払いをうけた。僕よりも彼女の方が結婚に対する意志が強く式を強行してしまった。彼女のお母様がこっそり僕たちを経済援助してくれた。僕はニートからひもに転落した。
でも、それが僕の中の何かを目覚めさせた。紆余曲折あったがとうとう夜学の最終学年まで進学した。化学、特に有機化学は面白いと思った。有機化学系の授業を重点的にとった。病気は妻のおかげでどんどん軽くなり昼間の時間を何かに使いたいと思った。ハローワークに行くと小さな化学工場の求人を1件見つけた。会社に行くといきなり社長面接になった。
翌日から出勤が始まった。中卒の現場のおじさんたちとは色々あったけれど、仲良くなれたし、工業化学とはどんなものかという現実を、学校では習わないことをたくさん勉強させてもらった。僕が会社から恩恵を受けるのではなく、僕が会社の規模を大きくして会社を肥やして妻に認めて貰おうと思った。
弊社では簡単な反応や再結晶による精製などを請け負っていた。当然利が薄い。利潤を増やすにはどうすれば良いのか。独自合成ルートで安価に医薬品合成中間体を製造するしかないと考え付いたので社長に進言した。「誰がそれを考えて工業化するのかね?」「私がやります」「君は面白い。1か月やるから考えてみろ。」「有難う御座います」現場には散々に言われたが技術部長の目は真剣だった。
昼間学校の図書館にこもって毎日考えたり調べるうちにある抗ウイルス剤の中間体が目に留まった。これなら単価は高いし弊社の反応装置で作れるだけ製薬会社の需要を満たせる。問題は立体選択的な反応だ。詳しくは書けないがある反応に目星をつけた。急いで工場に帰ると技術部の実験装置を使って反応条件さがしを始めた。幸運なことに条件が見つかり工業化試験にも耐えた。
社長は大号令を発し5工程の反応に会社の眼が集まった。結局目的の中間体は計算通り取れて、営業がそれをもって大手製薬会社に交渉に行って売買契約を結んだ。弊社には従来の数十倍の純利が転げ込み弊社の主力商品となった。妻は喜んでくれた。「頼もしいあなた。愛しているわ。」医師は医薬で患者を治療する。医療用医薬品の製造に貢献したことが輝かしく映ったようだ。
多国籍製薬企業が新薬を開発するのは素晴らしい。ジェネリック医薬品を安価に世に出す製薬企業も素晴らしい。でも医薬品の製造は化学技術だ。その技術を下支え出来る中小の工場の働きは大切だ。この文章は「ニートの僕が結婚できたわけ」後半部分の詳細だ。僕は美しい妻に病める時も愛し抜いてくれたことを心から感謝している。最後に他人の文章を悪く解釈すればそれはに自分に返ってくると思う。